腰に負担になりにくいソファのポイント

ソファはデザインの好みやサイズで選ぶことが多いものですが、腰痛のある方にとってはそれだけだと選ぶと座ると痛くなるから使えないということになりかねません。

腰痛持ちの方にとって、一番楽な体勢は姿勢を正して立つことです。
この時の背骨は首の部分の頸椎は前、胸の部分の胸椎は後ろ、腰の部分の腰椎は前のＳ字カーブを描き、頭や上半身の重みを前後と下半身に分散してかかるので、腰には負担が少ない状態になっています。

しかし「座る」という行為は頭や上半身の重みが分散しにくく、腰にかかってしまうので負担が大きくなります。
腰痛持ちの方にはまず腰に負担をかけないように骨盤の位置を正して姿勢よく座るということが大事になりますが、ここではそのためのソファの選び方をご紹介いたします。

腰の負担になりにくい５つのポイント

座面の硬さ

座面のクッションの硬さは、柔らかすぎず、硬すぎず、弾力のあるほど良い硬さがおすすめです。

柔らかいソファは包み込まれるような座り心地が気持ちよくリラックス度は高いのですが、お尻が沈み込むことで腰に全体重が乗り、腰に負担をかけてしまいます。
また座面に体が沈み込むのことで姿勢が崩れ、背の丸まった猫背や骨盤の位置が歪んだ体勢になりやすく、背や腰に痛みがでやすくなります。
さらに体が深く沈み込んだ状態はその分座面が低くなるので、立ち上がるときには腰や膝により負荷をかけることになり、ぎっくり腰など引き起こす原因になりかねません。

逆に座面が硬すぎると体圧が分散されず、お尻や太ももの接地面に強く負荷がかかって痛くなりやすく長時間座ることには向きません。また姿勢を変えにくいので、それも腰に負担をかけてしまいます。

座面の高さ

ソファの座面の高さは自然に座った時に座面にお尻から太ももの裏、床に足裏が浮かずに着くこと。そして膝の位置は股関節の高さと同じか、少し高いくらいで、膝が直角に曲がるくらいの角度を保てるのがおすすめです。
個人の身長や体型によって最適な高さは前後しますが、ソファは沈み込みがあるので実際の座面高ではなく、座った状態の座面高が 38〜40 cmくらいだと腰に負担をかけにくいです。

腰痛持ちの方が一番選んではいけないのは、座面が低いローソファです。
座面が低いと膝を曲げれずに足を投げ出すような座り方や、無理に曲げると膝が浮いて腰だけが沈むような座り方になります。この座り方だと姿勢や骨盤の位置が正しく保てないので腰に負担がかかります。
さらに座った状態から腰や膝を深く曲げて筋肉に負荷をかけないと立ち上がれないので、体により負担になります。

逆に足裏が床に着かずに浮いてしまう座面が高すぎるソファも足の重みで太ももの裏が圧迫されるため、血流が悪くなり下半身の冷えやむくみ、痛みなどの原因になりますし、安定が取れないことで姿勢が悪くなり腰の負担になってしまいます。

座面の奥行

座面の奥行きは、背もたれを身体につけて座った時の膝の裏から腰までの距離と同じか、少し短いくらいで床に足裏が浮かずに着くものがおすすめです。

座面の奥行きが深いソファはゆったり座れるものですが、床に座るように座面の上に脚をあげて座るのでは腰の負担は変わりません。
それではと深く腰掛けすぎて座ると、膝が座面に乗り上げるので足が浮いてしまい、足に乗る分の体重が腰に掛かってしまいます。さらに不自然な体勢で疲れますし、ソファからの立ち上がりがスムーズにできなくなります。

逆に足が浮かないように膝を曲げて浅く座ると、今度は背もたれまでの距離が空いてしまいます。背もたれなしで座り続けるのも疲れますが、距離があるまま背もたれに寄り掛かると寝そべるような状態になるので筋肉を無理に伸ばすことになるので疲れますし、骨盤が後ろに傾いた状態になるので腰に負担をかけてしまいます。

反対に奥行きが浅すぎるのも体と座面との接地面が減るので体圧を分散できなくなりますし、自然な形で座れなくなるので無駄な力が入ってしまい、腰の負担になります。

背もたれ

そのため、背もたれは背中・腰とすき間がないようにフィットして、背骨のＳ字ラインを支えるくらいの緩やかな角度がおすすめです。

背もたれが直角すぎると上半身は猫背のように背中を押される形で背骨がＣ字になり、腰に体重が集中するだけでなく、内臓を圧迫することになります。
逆に背もたれが倒れすぎてると背中の筋肉を無理に伸ばすことになりますし、骨盤が後傾するので腰の負担になります。

肘掛け

肘掛けがあるソファがおすすめです。

座っている時の上半身の体重は腰にかかりますが、肘掛けに腕を載せればその分の体圧が分散されるので、腰の負担を軽減することができます。

また立ち座りにはその衝撃でぎっくり腰になることもあるくらい、筋肉に負担がかかります。
そのため腰痛持ちの方はゆっくり動作するのが大事ですが、その際に肘掛けがあると体を支えながら立ち座りができるので腰の負担を減らすことができます。

座り心地を追及したヴィンセントソファ

ロイヤルソファズの人気BEST3はすべてヴィンセントコレクションの商品です。
その人気の理由はデザイン性の良さだけでなく、優しい沈み込みもありながら安定感もある固さ。柔らかすぎず、硬すぎない絶妙な座り心地の良さにもあります。
ヴィンセントソファは5万回の強い圧力を加える耐久試験に合格していますので、この座り心地を長く楽しんでいただくことができます。