毎日くつろぎと癒しを与えてくれる、ソファの歴史をご存知でしょうか。普段何気なく使っているソファにも、生まれてきた背景や、進化の物語が秘められています。今回は、そんなソファの歴史についてご紹介します。
ソファの生まれ故郷
まずは、ソファがどこでどのようにして生まれてきたのか?そのルーツについてです。
現代でもインテリアの本場として知られる、ヨーロッパあたりで生み出された、と思う方が多いかもしれません。
しかし、意外なことにソファ発祥の地は、砂漠のひろがる中東であると言われています。この中東という土地柄が、ソファの起源に深く関わってきます。ソファという名前の語源も、アラビア語の「suffah(サファー)」が由来とされています。
意外なソファの起源
中東の砂漠を渡る厳しい旅には、ラクダは欠かせない乗り物でした。そしてそのラクダに乗る者は、移動中おしりが痛くならないように、敷物を敷いていました。このラクダの上に敷いた「セッティー(settee)」が、ソファの起源であると言われています。椅子というよりも、今でいう「クッション」が、ソファの起源だったようです。
セッティーはその後、ラクダに乗るとき以外でも活用されるようになり、人々のくらしに溶け込んでいきました。現代でも存在するセッティーと呼ばれるタイプは、恐らくここから名付けられたという説も。
現在のソファスタイルの確立
肘掛や背もたれ付きの長椅子という現在のスタイルは、18世紀のフランスで確立されたようです。
当時の貴族や王族など、上流階級がゆったりとくつろぎながら会話を楽しむために、広まっていきました。
王侯貴族の務めとして人間関係の形成、つまりはコネクションを広げることが最優先事項でした。相手との距離を縮め、長時間の会話にも耐え得る座り心地をもつソファが、重宝されていたようです。
ソファの装飾とスタイルの発展
王侯貴族の道具としてスタイルが確立されたソファですが、自らの権力や威厳をアピールするために、装飾やスタイルも進化していきます。
ルネサンス様式、バロック様式、ロココ様式、アンピール様式など、時代と共にソファのスタイルも変化してきました。
貴族の権威のための装飾も、徐々に使い勝手や、単純な美しさを求める進化へと変化していったのです。
現代のソファ
フランスだけではなく、イギリスやイタリアをはじめ世界のさまざまな国で、その国の文化を反映しながらソファは進化してきました。
そして現代では、革やファブリックなどの素材の違いによって、手触りや機能性を。クッション材料や技術による座り心地の追求を。その時代での最新技術による機能性や芸術性を。
さまざまな可能性を追求した新しいソファが、今もなお生み出されているのです。
さまざまな時代のソファの中からお気に入りの一脚を
ソファの歴史について、簡単にですがご紹介してきました。
長い時間をかけて、今もなお進化を続けるソファですが、最新のものが一番よいものである、と単純には言えません。古いものには長い時間をかけてきた味わいや、魅力もたくさん備わっています。ご自分に合ったソファを選ぶことが、最も重要なのです。
ロイヤルソファズには、さまざまなタイプのソファを豊富に取り揃えています。豊富なラインナップの中から、ご自身に合う商品がきっと見つかることでしょう。ご相談もお受けしておりますので、いつでもお気軽にご連絡くださいませ。