ロココとは、美術史で使われた用語で、バロックに続く時代の美術様式を指します。
バロック様式とロココ様式。この2つの様式は時代が近いことから、違いを明確に表すのが難しく、その時代にできた同じ建築物や美術を、バロック様式の例としてあげられたり、ロココ様式の例してあげられたりします。
いずれも王の強い権力を誇示するために豪壮な王宮や館を構え、その内部を派手に飾り立てた様式です。
当時のヨーロッパ各地の王権力の強い国々で取り入れられ、各地で多様な発展を遂げています。
「バロック様式」17・18世紀の美術・建築
バロック様式の建築は、彫刻や絵画、家具などの諸芸術が一体となった総合芸術となっていることを特徴としています。
現代的な視点では、彫刻や家具といったものは建築とはあまり関わりなく存在していますが、バロック建築においてこれらは建築とは不可分の要素だったそうです。
彫刻や調度品が建築の一部を形成するため装飾に対する嗜好性が見られます。
イタリア サンピエトロ大聖堂 外観(バロック建築)
イタリア サンピエトロ大聖堂 内観
「ロココ様式」18世紀初頭の美術・建築
ロココ様式の建築は、曲線を多用する繊細な装飾であるロカイユ装飾が天井周りに多く使われ、壁と天井の境界が明確でなくなるのがロココの特徴です。
ロカイユ装飾は貝殻、植物の葉のような自由な曲線を抽象彫刻で複雑・優美に配したものです。
大規模・重厚なバロック様式よりは、小規模なサロンを好む繊細な趣味が基調にあります。
ドイツ ヴィース教会 外観(ロココ建築)
ドイツ ヴィース教会 内観
バロック様式とロココ様式との対照的な違いの部分
バロック建築
- 男性的
- 豪壮で華麗
- 躍動的
- 保守回帰的
- 石材の素材色
- 豊穣
- 伝統装飾の編集
ロココ建築
- 女性的
- 繊細で優美
- 鎮静的
- 耽美的、官能的
- 白塗り、白と金
- 過剰(贅沢さ)
- 貝殻模様に代表される装飾
17・18世紀のヨーロッパ装飾を楽しむ家具のおすすめ
ギルディング(ゴールド)フレームイタリアンロコココンパクト2シーターソファ Symphonyシリーズ
ロココを象徴する白と金の配色です。
アンティークホワイトフレームイタリアンスタイルトリプルソファ Symphonyシリーズ
植物の葉のような自由な曲線を抽象彫刻で表現した装飾です。
ロゼゴールドフレームハートのロココチェア
エレガントなハートのチェア。ロゼゴールドでロココ調を演出しています。
アンティークホワイトロココチェスト
引き出しにロカイユ装飾が施されたチェスト。白塗りと合わせてロココ調を演出しています。
ロココ様式の装飾を意識してデザインされた椅子やソファ
バロック様式とロココ様式の違いは、その装飾に注目していただければわかるかもしれません。
ロイヤルソファズでは、ロココ様式の装飾を意識してデザインされた椅子やソファをロココ調として販売しています。
その時代に王族たちが愛した装飾をぜひ、ご自宅のインテリアでお楽しみください。