椅子の張り地には、板張り、藤張り、布張り、レザー張り(ビニールレザー張り)、ペーパーコード(ファイバーラッシュ)、ストロー(ワラ)等多彩なものがあります。
フランドルで張替えをする場合は、布張りもしくはレザー張り(ビニールレザー張り)が主体で、板張りのものはその味わいを残し、手編みの藤張り、
ストローなどは張替えのできる職人が現在ほとんどいない事から、状態の良いものに関しては、そのままで販売を進めさせて頂いております。
布張り、レザー張りですが、その張り方にも種類があり、今回は3つの張り方をお伝え致します。
薄張り
座枠が覆いかぶらないものをいいます。詰め物は軽く触感を良くする程度で、上布をかぶせて薄く張られたもの。さら張りともいう。
※作業の椅子として、ダイニンングチェアやデスクチェア等
厚張り
張り厚のあるもので、スプリングを入れたものをスプリング入り厚張りという。座枠部分の上に立ち上がりを付け、詰め物を充分に入れ、張り上げたもの。
※クッション性の高いくつろぎも兼ねたダイニングチェアや、ティーチェアなどをお求めの際
あおり張り
座枠の内側もしくは上にスプリングを取付けてクッション性を高め、身体になじむ様にした方法。
「あおり」は張り地が風にあおられた形状の意で、張り地の表面に凹凸を作り出す。あおりの付け方により、前あおり(イスの前だけ)、三方あおり(イスの前と横)、
四方あおり(総あおり)がある。あおり幅が大きいほどクッション機能が効果的。あおり張りは、椅子張りとしては高級の仕上。
※ソファ等の安楽椅子
今回は、椅子の張り方についてお伝えをさせて頂きましたが、今後椅子をお求めの際は、この部分にも注目をしてもらうと、よりご満足のいく椅子と巡り会えるのではないでしょうか。
また、パッと見では判断がつきにくいのが、厚張りの構造なので、お気軽に弊社へご相談頂けましたら、詳しくお伝えをさせて頂きます。